ニコチン依存症

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禁煙外来(きんえんがいらい)は、たばこをやめたい人向けに作られた専門外来の科目です。

1990年代後半から禁煙外来を扱う病院が増えてきています。

主に精神面での禁煙支援やニコチン置換療法などによる禁煙法を行っています。

以前は、禁煙外来を受診して禁煙にかかる費用は全て健康保険の対象外であったために患者の全額負担でしたが、2006年4月1日より、一定の基準を満たす患者においては、禁煙治療に関して保険適用が認められました。

また、ニコチンパッチに保険が適用されるようになりましたので禁煙外来受診にはずみがついたといえるでしょう。

ニコチン依存症の克服に役立てるには非常に便利な医療機関ではないでしょうか。



ニコチン依存症。別名をNDといいます。NDはNicotine Dependence(ニコチンディペンデンス)の略称です。

このタバコ等に含まれるニコチンとは、神経に作用する性質をもつ物質のひとつです。
ニコチンは喫煙者がタバコの煙を吸うことで肺から煙が入り、血液中に入って脳までたどり着きます。
脳にたどり着いたニコチンは、人間の意識に頭がスッキリしたような感覚や、落ち着くような感じを与えるようです。
喫煙者にとって喫煙している重要な理由ですよね。

実際のところでいうと、ニコチンがタバコを吸ったあとその後数秒間を経て脳までたどり着くのですが、タバコに含まれるニコチンは神経系内でアセチルコリンという物質に変化したのちに働くことになります。アセチルコリンに似た構造を持つニコチンは、シナプス膜受容体などに結合して神経伝達物質を過剰に放出させるのです。

ニコチンの働きとしてはこの他にシナプス後膜の過剰な興奮も引き起こす働きもあります。
こうしたことが続くことによりシナプス後膜の受容体の減少やシナプスの神経伝達物質の放出させる力そのものを弱めてしまうことになるのです。こういったことを体に働きかけるため、継続的にニコチンの補充が行われないとシナプスで行われる神経伝達が上手に行われなくなることになり、ニコチンを吸っていないとイラついたりしてくる症状が起きてニコチン離脱症状などが起こることになります。こうしてニコチン依存症(ND)に成っていくといわれています。

禁煙の治療では通常の場合、薬物による治療と並行して行動療法と呼ばれる治療が行われるようです。
禁煙補助薬と呼ばれる薬には、薬局などで手に入るニコチンガムや、医師による処方の必要なニコチンパッチなどがあります。これ等の禁煙補助薬は離脱症状を和らげてくれる役目を持ちます。行動療法を行う場合には、タバコの変わりに歯を磨いたりといった生活の形を変えてゆく方法で行われるようです。

禁煙の妨げになるニコチン依存症。 ニコチン依存症があるから禁煙が簡単に出来る人と出来ない人がいるのかもしれません。

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